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1997-01-01から1年間の記事一覧

[解説]

これはあるプロジェクトのために書いたマニフェストの草稿だ。いろいろあって結局没になったのだが、もう8年も前の話だから時効だろう。日付については正確に書いた日付ではなく手元にあったファイルのタイムスタンプから拾っているので実際にはもうちょっ…

「本」は読者に理解されてはじめて完成する。

私たちにとって本とは一体何だったのか、何であろうとしていたのか? 私たちはまずそこから考え始めることにしたいと思います。 本の気持ちになって考えてみると 本はきっと読まれること、そして何よりも理解されることを願っていると思います。今までの紙の…

インターフェイスのパーソナライズ(パラダイムシフト)

「あるいは、ユーザーが自分の好きなインターフェイス(デザインも)選べるようにするか。」と書いたのは、現在の「パーソナライズ」が、コンテンツに限った話になっていることについて疑問をもっているからです。パーソナライズが必要なのはコンテンツでは…

博物館はもともとバーチャルである

博物館に置かれている展示物は、もとあった時間・空間(コンテクスト)から切り離されている、という意味でバーチャルなモノである。複数の文章から単語を切り出して、まったく別の文章の中に並べたようなもの、あるいは百科辞典のようなと言えるかもしれな…

ディスプレイで読む本はもはや「本」ではない

じゃあ「コンピュータで本が読めるか」の答えが「ノー」であるか、というと、それもまた少し違うような気がします。ただし、それは「紙の本」とは異質なものであり、文章としての表現スタイルも明らかに違ったものになることによって「新しい本」になるので…

ディスプレイの上の文字は「文字」ではなく「声」なのではないか

たとえば、電子インクがうんと高度になって、紹介されていたような「本とそっくりのハードウェア」ができたとして、果たしてそれは「本」なのだろうか、「本として読めるのだろうか」というと、僕にはどうも疑問です。その「本そっくりのマシン」上の電子イ…

コンピュータで本が読めるか

これは、もう10年以上昔(ワープロの普及期以降)から別の形で話題になってましたよね。「ディスプレイで校正できないのはなぜか」という形で、です。ディスプレイで目をさらのようにして探しても見つからない誤字・脱字・文脈の乱れがプリントアウトすると…

新しい本:「本とコンピュータ」を読んでの感想

こんちは。 仕事もあるのに、やっぱり、つい読んでしまいました(笑)。で、気が付いたことを書きます。全部読んだわけではないので、勘違い、外れ、もあるかもしれませんが、ご容赦ください。

15 デザイナー的芸術家のススメ

芸術家が「自分の意図によって素材を作品化する」のが仕事だとすれば、デザイナーの仕事は「素材そのものの良さを引き出してやること」だと言える。僕らが芸術家になるのを諦めちゃうのは、この「自分の意図」ってやつが、ない、あるいは、わからないからな…

インタラクティブ

「インタラクティブ」という言葉は一般的には「対話性」と訳されることが多い。しかし、その実体は「複数の選択肢から選ぶことによって道筋が変わること」に過ぎない。これは本来の意味で「対話」と呼べるかというとどうも疑問である。むしろ「マルチセレク…

頻繁な更新なんてしたくない

ところで、「ホームページの作り方」といった雑誌記事を見ると、たいがい「頻繁に更新することが人気を獲得する秘訣です」などと書いてある。たしかにそうなのだ。論理的にはまったく間違ってない。でもこの論旨は嫌いだ。 個人のページなんて半年そのままで…

もし僕がホームページを持っていたら

もちろん僕もホームページは持っている。僕の在籍する会社のサーバーにあるのだが、もう1年以上「.......now sleeping......」と表示したまま何の変化もない。工事中ですらない。なにもしないなら、やめてしまえばよさそうなものだけど、やめてしまうと僕は…

権力の源泉は人間にではなくタスクそのものにある

権力を分散させるのではない。元々あったところへ戻すのだ。権力の源泉は人間にではなくタスクそのものにある。 組織には必然的に権力が発生する。タスクフォースであっても一時的にしろ組織形態を採らざるを得ないだろう。それが長期であろうと、たとえ数時…