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2010年05月30日のツイート

気がつけば1年

NuDI2007-07-21

ここ数年会っていない知人から「元気か」というメールが届いて、改めて「どうなんだろう」と考えてこのページを開いたら最後に書いてから1年経っていたことに気がついた私は浦島太郎。でも、この「気がつけば1年」は、正しくは「気がつけば5年」のような気もする。むろん、楽しくて時が過ぎることに気がつかない……のであれば慶賀の至りだけど、もちろん、そんなわけではない。どっちかというと精神的には「ニッチも察知もいかない」……という誤変換を眺めていると「ニッチに振ることもできず、かといって何をすればいいか察知することもできない」という意味であたらずとも遠からず。つまりは「誤変換のような人生」ってことかもしれない。

BGMはチャイニーズポップス

はっと気がついたら半年。今週週末のお気に入りは iTunes のラジオ「Mandarin Radio」で、仕事しながらずっと聞いてる。昔、下北沢のタラートという無国籍料理屋の前で、クランベリーズの『Dreams』の中国語カバーを聞いてショックを受けて、でも、それが誰なのかがわかるまでに数年を要した……なんてこともあったけど、ともかくいいのは不思議と聴き疲れしないってことだ。WOWOWなんかで中国映画(正確には香港映画かな)を見かけるとそのまま見てしまったりもするので、それから考えると中国語の発音が気持ちいいからかもしれない。意味がわからないので純粋音として聞けるというのもあるけど。
もう一つの理由はある種の明るさ……ちょっと哀愁のあるノーテンキさというかなんというか。60年代前半(ビートルズ登場以前)に聞いていたアメリカンポップスとかフレンチポップス(フランスギャルとか)みたいなのを聴いているような感じでなんだか不思議。そうそう、そういえば、ここで、Sammi Cheng - Hikaru Utada のコラボレーションで宇多田ヒカルの曲を聴いて「カッコイイなぁ」と思ったのね。今の中国圏の若い人が宇多田ヒカルをどう聴いているかがわかるような気がしたというか。
なんとなく中国の人たちにはまだ未来があるんだな(人々の心理という面に限定すれば)……と思ったりもするわけです。それでチャイニーズポップスを聴くと少し気分が楽になるのかもしれない。

 茶色の小瓶

つまりなんだ、クリープの瓶なんだけど、これが好物なのだ。なんでそんなものが好きなのか自分でもよくわからないのだけど、たぶん「安心」とか「懐かしさ」とか、大げさに言うと「失われた事物」のイメージがあるからなのではないかと思うのだ。なぜクリープの瓶が茶色かというと光による内容物の変質を防ぐため……のはずだ。つまり、変質を保存料などの科学的な方法ではなく物理学的な方法で防ごうというところが「懐かしい」のだ。目に見えないケミカルではなく目に見えるフィジカルなものが好き……というのは、手でさわれないデジタルよりもさわれるアナログ……っつうのにちょっと感じが似ているかも。

ということで今年は本格的にアナログ回帰……ではなく、正確には「デジタルとアナログのハイブリッド」がテーマになるだろうと思っているのでありました。おしまい。

 正方形のトリミング

去年の初めは 16:9(いわゆるハイビジョンのアスペクト比)にはまっていたので写真もこの比率にしていたんだけど、そのうちトリミングが面倒になってきて普通の4:3にしてしまった。で、これが今年は 1:1 のようするに正方形になった。正方形にしようと思ったわけではないのだけど、やってみるとこの比率が結構ビミョーであるうことに気が付いて面白くなっちゃったというわけだ。

横長の写真には安定感がある。だとするなら縦長は不安定ということになりそうだが、正方形に比べると実は心理的には安定する。縦の軸がはっきりするのでそれはそれで心理的に納得するからだ。ところが正方形というのはどうにも具合が悪い。どっちが縦なのか横なのかわからない。なんとなく宇宙空間に「放り出されて天地がわからなくなった」ような雰囲気になる。この一種の「宙づり感」が正方形トリミングの妙なのである。というわけで、しばらくは写真のトリミングは正方形(Square)ということにする。まじめ(Square)な僕にはピッタリだ(笑)。