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コンピュータで本が読めるか

これは、もう10年以上昔(ワープロの普及期以降)から別の形で話題になってましたよね。「ディスプレイで校正できないのはなぜか」という形で、です。ディスプレイで目をさらのようにして探しても見つからない誤字・脱字・文脈の乱れがプリントアウトすると一発で見つかる。「なぜディスプレイではちゃんと校正できないのだろう」という疑問。そして、「なぜ長い文章が書けないのだろう」という疑問もありました。ただし、これは書き方にもよるので一般的に認識されていたとは言えませんけど。そして、一見無関係に見える「なぜ、BBSでは文章が口語(おしゃべり)になるのか」という疑問も出てきました。

で、これらは実は同じルーツをもっています。もちろん、「コンピュータで本が読めるか」も同じです。最初は誰でも「技術的な問題だろう」と考えました。当時の一般的なコンピュータ/ワープロは「黒い画面に白あるいは緑色の文字」で、しかも16ドットという嘘字だらけ、という環境だったからです。マックは画面こそペーパーホワイトでしたが、文字は12ドットで、嘘字どころか「これ漢字?」というような状態でした。さらにVGAでは40字×25行程度の表示しかできませんから、一度に見渡せる量が限られていることも原因だろうと言われていました。

しかし、ディスプレイの解像度が上がり、画面もペーパーホワイトが主流になり、でこれらの問題はかなり改善されていますし、これからも改善されるでしょう。おそらくディスプレイは「反射型カラー液晶」になって(記事にあった「電子インク」が主流になる可能性も大きいと思います)かもしれません、形状としても紙にどんどん近づいていくでしょう。でも……。