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頻繁な更新なんてしたくない

NuDI1997-05-02

ところで、「ホームページの作り方」といった雑誌記事を見ると、たいがい「頻繁に更新することが人気を獲得する秘訣です」などと書いてある。たしかにそうなのだ。論理的にはまったく間違ってない。でもこの論旨は嫌いだ。
個人のページなんて半年そのままでいい(断言)。気が向いたときにノンビリ作れるのが個人ページの醍醐味なんだし、その意味でサイバースペースは個人にとって一種のリゾートだと思う。仕事に追いまくられ、家庭に追いまくられ、その上サイバースペースでまで時間に追いまくられたくないなぁ。
ということで「ホームページはリゾートである」……言い方を変えるなら「極めて個人的に、無理をしないでノンビリしっかり楽しむホームページ」……従って更新はまったく不定期。いつ来るかわからない南の島の不定期便。もちろん電話も通じない、とか。そういう感覚。
となると、忘れられるかもしれない。それは寂しいので「更新があったら見たい」という人にはメールアドレスを教えてもらう。ホームページは更新されなくても、メールがやりとりされればそれで十分。ホームページを作るのは手段であって目的じゃないんだから。「今日はね、こんなことがあったよ」「そういえばうちの猫が」なんてメールがのんびりやりとりされる。電子メールもまたリゾートなのです。


[初出]1997年5月:MIXJUICEスタートページ@リクルート(ISIZEの前身)
画像:パリのパン屋さんがバカンスに出かけたという風情。あるいは、リゾート地の別荘。