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中吊りが全部『電車男』だった先週

今週じゃなくて先週だけど、京王井の頭線に乗ると「中吊り全部電車男」列車にあたることが多かった。映画とテレビ版の相乗りの中吊り広告だったんだけど、不思議なことにそれを見るたびに和んだ。嬉しくさえあった。

リアルタイムに読んでいたわけではなく、知り合いに教えられて中の人のまとめサイトを読んだだけだし、登場人物にそれほどのシンパシーを抱いたわけでもない。じゃ、何が嬉しいのかというと……難しいんだけど「普通に扱われていること」かなぁ。手の掛ったやんちゃ坊主がなんとか一人前として巣立っていったような感覚というか。

新潮社の『電車男』発売時にはなかった感覚。たぶんあの本のコピーが「がんばれ」になっていて、それが気に入らなかったんじゃないか。「ちがう! がんがれ、でなければ『電車男』にならないじゃないか!」と、2ちゃんねらーでもないくせに覚えた違和感が、先週の中吊り広告にはなかった。「キター!」がそのままコピーになっていて、だから嬉しかったのではないかと、そう思うのである。

しかし、やんちゃ坊主がこの場合何にあたるのか実はよくわからない。登場人物ではないし、2ちゃんねるでもない。あえて言うなら2ちゃんねらー、かなぁ。ひろゆき氏によれば「2ちゃんねるなんかとっくに死んでる」そうだが、まぁたしかにそういう言い方もできるかもしれない。その、死んだあとのマターリする感覚を味わえるのがここだったりする。

http://blog.livedoor.jp/warata2ki/

(ところで、死んだ後のマターリする感覚……って、どういう感覚?)