N/A

デザインしてみて初めて気が付いたこと

NuDI2005-01-21


「本が好きか」と聞かれると、いつも「あんまり好きではない」と答える。何故かといえば「必要に迫られなければ本は読まない(読みたくない)」からだ。でも、このサイトをデザインしてみて「ひょっとして僕は本が好きなのかもしれない」と思うようになった。理由は、このサイトを見ていると、なんとなく本が面白そうに見えるし、ああ、これ本が好きな人が作ったな……と感じてしまうからだ(自分でデザインしておいてこんなことを書くのは変だけど)。

なんでそういうふうに見えるんだろうと考えていて「そうか」と思った。配置(レイアウト)の問題なのだ。このサイト、普通の本のサイトに比べると少々表紙が大きい。それと値段だの判型だのISBNのデータが目立たない。普通は表紙の隣にデータを並べて紹介文はその下に置くことが多いみたいだ。出版社のサイトでも、アマゾンみたいなショッピングサイトでもそれはあんまり変わらない(全部を調べたわけではないけど)。でもこのサイトで表紙の隣にあるのは書名・著者・値段・紹介文でその他のデータは、最低限のものだけが、それもちんまりと表紙画像の下に控えめにまとめてある。

……意図的にそういう配置にしたわけではない。ああでもないこうでもないと並べていて、僕が見て「本として一番自然に見える」のがこの配置だったのでこういうふうにしただけなのだ。でも、なぜそういう並べ方にすると「本が面白そうに見える」のかの理由はわからない。表紙の横に仕様というかデータを並べると、本というよりは商品という感じが強くなるのはたしかなことだけど……そうなると「商品を魅力的に見せるには商品としての側面をなるべく控えめにしたほうがいい」という、これまたなんともおかしな教訓が導けたりするんだけど、それってほんとか?