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第八弾へのコメント3---ホームページ第2世代ではあるのだが.....

「企業の知識共有、営業ツールとしてのブログはどう使われていくのだろうか?」が橋本さんの問いだが、一言で言うなら「どんどん使われるようになるでしょう」だ。理由は橋本さんが冒頭で書いている通りで、正直これ以上あまり付け加えることはない。藤元健太郎さんの「ブログが企業において知識共有のツールとしてブレークスルーになりえる可能性について語」る理由もよくわかるし、その通りだと思う。[松岡裕典
言うまでもないが、ブログというのは「更新作業が不要なホームページ作成システム」であり、文章を書くあるいは画像を登録する以外のことは考えなくてもいい仕組み、大げさに言うなら「ホームページ第2世代」である。だからこそプロバイダも続々とホームページ作成システムをブログシステムにリプレイスしているわけだ。
ここで「ホームページ第2世代」と呼んだのはホームページと同じように汎用性があるからだ。ブログが登場したときに「日記システムと同じではないか」という議論もあったが、日記システムは第1世代のホームページを日記用に特化したシステムであってブログのような汎用性はない。
今までのホームページが綴じられていないコピー用紙の束だったとするなら、ブログは日付入りのノートや日記帳のようなもので、開いて書くだけでいい。しかも、ルーズリーフのように後からページの順番を変えたり同じ種類のページを集めて読むこともできる。さらに他人のブログとページ(記事)単位でリンクをすることもできる。
だから、企業の情報発信にも、営業ツールにも、知識共有ツールにももちろん使えるはずだが、同時に「ホームページ第2世代」である以上、「ホームページの限界」もまた共有していると言っていい。たしかに「使われない社内グループウェア、コミュニティウェアが不良資産化している企業は多い」のかもしれないが、その原因は単にそのシステムの出来の善し悪しの問題であって「専用システムよりも汎用システムの方が優れている」と一般化できるわけではない。
たとえば企業の情報発信に使うためにはレイアウトの自由度が低すぎるように見えるし、知識共有ツールに使うには機能的にちょっと問題があると思う。営業ツールにはこれでも十分という気はする。曖昧で恐縮だが、これ以上は実際に使いこんでみないとなんとも言えない。しかし、どうも「ブログをやろう」という気分になれなくて、実は困っているところである。
(Thu, 01 Apr 2004)