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 『遺伝子神話の崩壊』って本が気になる(続き)

「……たぶん大丈夫なはずなんだけど」と途中まで、それも句読点も打たずに「いいやメモだから」と思って「ちょっとした更新」にチェックマークをいれてRSS配信しないようにして保存したんだけど、なぜか知り合いに見つかってしまい「blog にあった本ですが、結局購入されたのでしょうか?」というメールをもらってしまいました。で、以下その返事です。

どもです。
思い出して、昨日買いました。
まだはじめの40ページくらいしか読んでませんが、たぶんこんな本です。

たとえば、人間を地球に喩えます。で、地球上のあらゆる場所にすべての植物の種子が均等に埋まっていると考えます。しかし、仮に東京に熱帯性シダの種子が埋まっていてもまず発芽することはないでしょう。つまり「どこにどんな植物が生えるかは環境次第だ」ということになります。「アメリカに梅の種を植えるとプラムになる」というのも同じですね。この本の著者がよって立つ「発生システム的見解」というのはそういう考え方だと思います。
どうしてこの本が気になったかというと、オビに「目の色、髪の色でさえも、遺伝子は何も決定しない!」とあって、僕は「えー、そうかな?」と思ったのです。「そういうの(形質)は遺伝で決定されるんじゃないの?」と。で、これはごく一般的な考え方で著者も最初はそういう立場だったとあります。でも、生物の発生に詳しい人(研究者)に会っていろいろ考えていくうちに「そうではない」と考えるようになった。と。で、その一般的な考え方がどうして間違っているかを懇々と説明した……のがこの本のようです。
で、おそらく「しかし、発生学的に言うなら特定の遺伝特性が発現するか否かは時期(という環境)にもよる」てなことが書いてあるはずです。よく知られている例でいうなら「妊婦が特定の期間内に風邪薬を服用すると障害を持つ子供が生まれるリスクが高まる」というやつです。あるいは、あるいは「脳の発生過程での特定のプロセス(脳梁が出来上がる)である成分が足りないとそこで脳が男性的になったり女性的になったりする」とか。
なんか、もう読まなくてもいいかな……という気分になってます。どうせ読んでも忘れちゃうし(笑)。しかし、こういう「常識に変更が必要だ」という本はいっぱい説明しなくちゃいけないことがあるのでどうしても厚くなりますが、そうするとほんとに読むべき人(常識に染まっている人)は読まれにくくなりますね。そういう人は薄い本しか読まないから(笑)。同じような本に『マネーを生みだす怪物』という本があります。こっちは経済学というか、アメリカの連邦準備制度がいかにインチキかを書いた本です。これも700ページくらいある。面白いんだけど読む時間がない……

とりいそぎ。(これそのままブログに載せよう)